経済産業省は、2017年の家庭向け都市ガス小売り自由化をにらみ、各社が販売するガスの規格である「熱量」を統一するよう業界に要請する。

熱量とはガスが燃えて発生する熱量。海外から輸入するLNGの熱量は産地ごとにばらつきがあり、都市ガス各社は複数のガス田から調達したLNGにLPガスを混ぜ、一定の標準熱量にしてから販売している。しかし、自社管内では熱量を同じにしているが、他社とは異なる場合が多い。

熱量が揃えば、自社の供給エリア外で売りやすくなることから、経済産業省は各社の標準熱量を揃えるように要請する。