NTTドコモは、5Gに2023年までに1兆円規模の設備投資をする方針。一般消費者向けに加え、企業と共同で建機の遠隔操作や遠隔医療など新たなサービスを作る計画。NTTドコモは5Gのサービスを2019年にプレサービスを開始。2020年にも商用サービスを始める計画。また、回線がなくても利用できるポイント会員への動画配信などコンテンツ販売も強化。6700万人のポイント会員数を2021年度に8000万人に増やし、早期に1億人まで拡大する計画。
製造業 工場・プラント内の完全無線通信化
【ファナック・日立製作所】
5Gを活用した製造現場の高度化に向けた共同検討を開始。工場・プラント内の完全無線通信化を目指す。ファナックの本社工場と日立の大みか事業所で、5Gの電波伝搬測定と伝送実験を開始。工場・プラントでの生産制御システムひ必要なネットワークでの5G活用検証を行う。また、ファナックの自社工場では、産業機械との5G接続・無線制御を検証。日立の大みか事業所では、制御ネットワークへの適用性検討や高精細映像のリアルタイム共有など遠隔保守作業支援の検証を実施する。
【ノキア・オムロン】
2019年9月、ノキア、オムロンと製造現場における5G活用の実証実験で合意。製造業が直面する課題解決と将来の製造現場で求められる通信技術の発展を目指す。製造業では、熟練工不足や多品種少量生産などの課題解決に向け、IoTによるデータを活用した生産性向上の取り組みが進む。工場内での5G電波測定と伝送実験、5Gを活用した人と機械の協調による生産性向上に向けた実証実験に取り組む。
遠隔医療
和歌山県立医科大学と遠隔医療を実験する。高度な治療が必要な患者のもとに近くの医師を派遣。遠隔地にいる熟練医師と5G通信網で接続。高精細なテレビ会議システムで、熟練医師の指示を受けながら治療する。
新たな映像視聴体験開発を推進
2019年9月、パロニムと業務提携。パロニムは、動画の気になる箇所に触れるだけで知りたい情報をストックし、詳細ページへの遷移を可能とした動画拡張技術「TIG」を持つ。NTTドコモはTIGをデジタルコンテンツサービスで活用。音楽ライブやスポーツなどリアルタイムで行われるイベントで新たな映像視聴体験を共同で推進する。