三菱ガス化学と日本化薬は、2016年6月8日、抗体医薬品の国内製造を行う合弁会社を設立したと発表した。抗体医薬品の製造設備を2年以内に稼働させる。

抗体医薬品は、従来の低分子医薬品と比べて有効性と安全性が優れている。一方で、製造や開発に多大なコストがかかり、高額であるため、患者の負担が大きい。また、日本ではバイオ医薬品の輸入額は年5000億円超と推計されており、多くを輸入に頼っている。高品質なバイオ医薬品を国内で製造し、安定供給体制を整備する。

近年、特許満了を迎えたバイオ医薬品の後発品が欧米を中心に開発され、一部が日本でも承認・販売されている。ジェネリック医薬品と同様に価格を抑えたものとなっており、今後の普及が期待される。


三菱ガス化学と日本化薬 抗体医薬品の受託製造

項目 内容
合弁 三菱ガス化学と日本化薬
内容 抗体医薬品の国内製造
製造設備稼働 2018年6月まで