石油輸出国機構(OPEC)が2015年12月23日に発表した2040年までの石油市場見通し。
OPEC産原油
OPEC産原油の生産量は、2020年に3070万バレル、2040年に4070万バレルに増加する見通し。原油価格は2020年に70ドル、2040年に95ドルとした。長期的には世界的な需要が増える一方、OPEC非加盟国の成長が鈍化して供給過剰が解消すると分析。価格は緩やかに上昇すると見込んだ。
OPEC | 2020年 | 2040年 |
生産量 | 3070万バレル | 4070万バレル |
原油価格 | 70ドル | 95ドル |
非OPEC産原油
非OPEC産原油の生産量は、2020年に4430万バレル、2025年頃にピークに達し、その後は減少に転じると見込んだ。原油安の長期化で関連投資が落ち込み、2016年以降の供給量の伸び率が縮小するとしている。
2020年 | 2025年 | |
非OPEC産原油生産量 | 4430万バレル | ピーク |
世界需要
世界全体の石油需要見込みは、2020年に日量9740万バレル、2040年は1億980万バレルと推定した。新興国の需要が伸びる。また、2040年の需要を満たすためには、今後10兆ドル(約1210兆円)の投資が必要だとした。
2020年 | 2040年 | |
世界の石油需要見込み | 9740万バレル | 1億980万バレル |
参考
・米国とカナダの原油供給量 2014年1730万バレル→2020年1980万バレル
・米国のシェールオイル生産 2015年440万バレル→2020年520万バレル