【パナソニック】コールドチェーンへの大型投資 2015/12/28

パナソニックは、2015年12月21日、米業務用冷蔵庫メーカーのハスマン社の全株式を取得すると発表した。取得額は1866億円。完了は2016年4月1日。パナソニックの2015年度の業績予想での純利益1800億円を超える大型投資。

ハスマンは、コンビニエンスストアやデパートなどに業務用冷蔵庫を販売している。米国やカナダ、中南米などに拠点を保有。北米でのシェアは2位。

パナソニックは保有するCO₂冷媒技術やフード・サービス製品を活用してコアの冷蔵製造技術・ショーケース・プラットフォームを強化。パナソニックのLEDや遠隔管理システムなどの幅広い技術プラットフォームを活用することで、小売業や消費者との接点を強化する。

【ハスマン社】

パナソニックは、既に高いシェアを持つ中国や日本において、冷蔵・冷凍庫だけでなく、空調や監視カメラ、自動ドア、照明などパナソニックが持つ商材をセットで販売している。米国でもハスマン製品を入り口にし、食品流通市場全体にパナソニック製品やシステム販売の拡大を狙う。

パナソニックの業績推移

	売上高	税引前利益	純利益	純資産	総資産	自己資本比率
2015年(予)	8兆円	3000億円	1800億円	-	-	-
2014年	7兆7150億円	1824億円	1794億円	1兆8232億円	5兆9569億円	30.6％
2013年	7兆7365億円	2062億円	1200億円	1兆5481億円	5兆2129億円	29.7％
2012年	7兆3030億円	▲3983億円	▲7542億円	1兆2640億円	5兆3978億円	23.4％
2011年	7兆8462億円	▲8128億円	▲7721億円	1兆9297億円	6兆6010億円	29.2％
2010年	8兆6926億円	1788億円	740億円	2兆5589億円	7兆8228億円	32.7％

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