富士フイルムは、2017年5月10日、再生医療ベンチャーのレグセルに出資すると発表した。投資額は1.7億円。
レグセルは、自家制御性T細胞、他家iPS細胞由来キラーT細胞を用いた免疫細胞治療の技術を開発し、実用化することを目指している。T細胞を用いた免疫細胞治療は、副作用が少なく高い効果が期待できることから、研究開発が活発化。制御性T細胞を用いた治療は、リウマチなど自己免疫疾患や生体移植時の免疫拒絶に対する新たな解決策になり得ると考えられている。キラーT細胞を用いた治療は、がんへの高い治療効果が見込まれており、他家iPS細胞を用いることにより優れた利便性が期待されている。レグセルは数年内に免疫細胞を用いた再生医療製品の臨床開発を実施する予定。
富士フイルムは、グループ会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリングを通じて、レグセルより細胞培養プロセスの開発や薬事コンサルティングなどを受託する。