iPS細胞の承認及び承認申請計画一覧。富士フイルムが出資する豪サイナータ・セラピューティクスは「急性移植片対宿主病」で2022年度までに販売承認を取得する計画。ヘリオスは、加齢黄斑変性などの眼疾患を対象とした「網膜色素上皮細胞」で2022年度の実用化を目指す。京都大学はパーキンソン病の治療法を2022年にも承認申請する計画。メガカリオンはiPS細胞を使い血小板を量産する技術を確立。安全性などを調べる試験用製剤を製造し、2020年の承認を目指す。
企業・団体 | 内容 | 年 |
富士フイルム | 出資先の豪サイナータの急性移植片対宿主病 | 2022年 |
ヘリオス | 網膜色素上皮細胞 | 2022年 |
京都大学 | パーキンソン病の治療法 | 2022年 |
メガカリオン | 血小板の量産 | 2020年 |
iPS細胞 承認計画一覧
【富士フイルム 豪サイナータ・セラピューティクス】
富士フイルムが出資。iPS細胞から作製した間葉系幹細胞で骨髄や臓器移植時に起きる重篤な合併症「急性移植片対宿主病」を治療する治験を2019年度中に日米で第2段階の治験を実施する。2018年度にも臨床試験を国に申請。2019年に開始。2022年度までに販売承認を取得する計画。
【ヘリオス】
ヘリオスは、加齢黄斑変性など眼疾患を対象としたiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞を開発している。2018年度中に治験を開始。2022年度の実用化を目指す。
【京都大学】
京都大学は2018年11月にiPS細胞でのパーキンソン病の臨床試験を開始。7人の患者に移植。2年かけて経過を観察。安全性と体の震えといった症状を軽減する効果があるかなどを確かめる。2022年にも国に治療法として承認申請する計画。
【メガカリオン】
メガカリオンは、大塚ホールディングスやシスメックスなど国内15社とiPS細胞を使い、血小板を量産する技術を確立した。安全性などを調べる臨床試験用製剤を製造し、2018年中に臨床試験を開始。2020年の承認を目指す。