アイロムグループは、2019年4月1日、中国のSHCELLと細胞治療及び細胞バンクにおける戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。

SHCELLは、遺伝子を含む臨床ビッグデータを活用した精密医療を提供や免疫療法などに用いるT細胞を中心とした細胞の培養加工・保管事業を推進している。特に、細胞培養加工・保管事業では、世界最大規模の細胞培養加工施設と細胞バンクを保有している。

欧米を中心に各国においてiPS細胞バンクの構想が進められており、中国でもその需要は拡大している。アイロムグループのiPS細胞作製に係る技術とSHCELLの細胞バンクにおけるノウハウを生かし、iPS細胞を含む細胞バンクの中国における拠点となることを目指す。

また、細胞培養加工の分野では、アイロムグループの樹状細胞増幅技術を活かし、SHCELLが進めているがんを対象とした免疫療法などの更なる事業拡大を進める。さらに、アイロムグループは、第三種再生医療等としての免疫療法に用いる細胞の培養加工の受託、フランチャイズシステムによる細胞バンク事業「iCellBank」を開始しており、この分野でも連携する。