京都大学iPS細胞研究所は2016年7月8日、東京海上グループの提携医療機関である海上ビル診療所と連携し、再生医療に使うiPS細胞の備蓄を進めるために、同細胞の作製に必要な採血を東京でも始めると発表。従来は提供者は京大病院まで足を運ぶ必要があり提供者集めが難しかったが、海上ビル診療所は東京駅から5分の距離にあり、土曜日も採血できるという。

京大は現在、日本人の17%で拒絶反応が起こりにくいタイプのiPS細胞を備蓄しており、関東での採血で17年度までに3~5割をカバーできるようにする計画。また、2022年度までに日本人の90%に使えるiPS細胞の備蓄を目指すという。