京都大学の河本宏教授らは研究グループは、iPS細胞からがん細胞やウイルスなどを攻撃して殺す「キラーT細胞」と呼ぶ免疫細胞を作り、患者に移植して治療する技術を開発した。がん細胞の表面にある特定の分子を標的にするため治療効率が高く、抗がん剤などに比べると副作用も少ない。また、iPS細胞は無限に増やせるため、キラーT細胞も大量に作製できるという。3年後をメドに、がん患者に投与する臨床試験の実施を目指すもよう。