慶応義塾大学の岡野栄之教授と中村雅也教授ら研究グループは2016年1月18日、人間のiPS細胞から作った神経のもとになる細胞を、脊髄を損傷したマウスに移植し細胞を調べたところ、症状を改善させることに成功したと発表。信号伝達を速める働きがある髄鞘という組織が再生していたほか、ニューロンが神経回路を作っていた。また、神経の成長を促す物質も分泌されていたという。

これにより、脊髄を損傷した人の治療に使えるとみており、2~3年後をメドに臨床応用を目指す計画。