鹿児島大学の小戝健一郎教授らは、iPS細胞を様々な細胞に変化させる際にできるがん化の恐れのある細胞だけをウイルスで取り除く手法を開発した。

iPS細胞は目的の細胞に変化させる時、うまく変化しない細胞があるとがん化する恐れが高まる。研究チームは異常な細胞にはあるが、正常な細胞ではほとんど働いていない遺伝子「サバイビン」に着目。この遺伝子に反応して増殖するウイルスを作製。ウイルスを加えるとがん化する恐れのある細胞が約1週間で死滅したという。また、正常な細胞にもウイルスは感染したが、細胞は生き残った。