理化学研究所と先端医療振興財団は、2014年9月12日、iPS細胞を使って目の難病である加齢黄斑変性を治療する臨床研究で患者への移植を実施した。患者の皮膚細胞からiPS細胞を作製。網膜細胞に育ててシート状にし、目の奥に移植した。患者は手術後7日程度入院を続けた後、定期的に検診を受けて予後を観察する。
移植した細胞ががん化しないかなどを検証することを最重点に位置付け。1年間経過してがん化しなければ治療は成功と判断される。視力自体の回復は移植から1~2年経過をみて判断される。
なお、2例目については未定。再生医療関連法が2014年11月から施行し、臨床研究の申請を改めて出直す必要があるとしている。
iPS細胞 患者への移植実施
項目 | 内容 |
対象 | 加齢黄斑変性 |
治療 | 1年間経過してがん化しなければ成功 |