京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授らは、2014年6月27日、全身の筋肉が徐々に衰える病気である「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」のマウスにiPS細胞から作った神経細胞を移植すると、病気の進行が遅くなり生存期間を延長できることを発見したと発表した。 研究グループは人間のiPS細胞から作った神経細胞を遺伝子操作によってALSを発症させたマウスの脊髄に移植。運動機能は次第に低下するが、症状が進むのは遅かった。また、生存期間が平均7.8%伸びた。