大阪大学の水口裕之教授と医療基板研究所は、iPS細胞から肝臓のもとになる「肝幹前駆細胞」を大量に増やす方法を開発した。特定のタンパク質「ラミニン111」の上で培養すると、前駆細胞のまま最大で100億倍に増やすことができたという。新薬候補物質の安全性を調べる試験に必要な肝細胞の安定供給につながる。 研究チームはリプロセルなどと共同開発した必要な遺伝子を適切な時期に導入して遺伝子発現を促す「改良型アデノウイルスベクター」という分化法を用いて細胞を培養。iPS細胞を肝臓に分化させるには約3週間かかるが、分化時間を10日程度に短縮した。
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コード | 企業 | 内容 |
4978 | リプロセル | 必要な遺伝子を適切に導入し、遺伝子発現を促す細胞分化法「改良型アデノウイルスベクター」 |