厚生労働省の「ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会」は、13年5月27日、神戸・理化学研究所などが申請したiPS細胞での目の難病「加齢黄斑変性」を治療する初の臨床研究計画について引き続き審議することを決めた。 臨床研究では、先端医療振興財団が持つ先端医療センター病院などで治療を受けている50歳以上の患者6人を選出。皮膚の細胞からiPS細胞を作り、それを網膜細胞に育ててシート状にし、目に移植する。 皮膚の細胞からiPS細胞を作成する際に「ベクター」と呼ばれる遺伝子を送り込む材料を使用するが、これによる細胞がもともと持つ遺伝子への影響や将来細胞ががん化する可能性など、より安全性についてより議論する必要があると判断したようだ。 次回は7月に開かれる予定。 {加齢黄斑変性 臨床研究関連情報} ・[iPS細胞の主な臨床研究スケジュール[2326]] ・[加齢黄斑変性とiPS細胞を用いた治療法[2082]] ・[加齢黄斑変性のiPS臨床研究 安全性の確認が第一の目的[1986]] ・加齢黄斑変性のiPS臨床研究費用 患者1人あたり1000万円