厚労省は、様々な組織の細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性細胞)などを使う再生医療を推進するため、医療機関が患者から採取した細胞の加工や培養を外部企業に委託できるようにする。
2013年度中の導入を目指す。
再生医療では、医療機関は患者から採取した細胞をもとにiPS細胞などを作り移植を行う。そして、現在は医療機関同士であれば細胞の加工・培養を委託できる。
しかしながら、専用設備の整備や管理などで費用がかさんでいた。
そこで、民間企業に委託できるよう法整備を行い、医療機関の負担を減らす。
厚労省は、細胞の加工・培養を請け負う企業に対し、ウイルス混入の防止や工程管理など安全管理体制の整備を義務づける。また、細胞加工などに精通した専門技術者の育成も求めるという。