トランプ米政権は、2019年5月30日、メキシコからの輸入品全てに5%の追加関税を課すと発表した。開始は6月10日から。メキシコが不法移民対策をとらなければ、7月1日に10%、8月1日に15%、9月1日に20%、10月1日に25%と5%ずつ段階的に引き上げる。不法移民の流入が減るまで最大25%の関税を維持する。メキシコが効果的な対策を取ったと判断した場合には関税を解除するとしている。
米国のメキシコからの輸入は2018年で3465億ドル(約38兆円)で、中国に次ぎ2番目。今回の措置は中国製品に課している制裁関税の規模を上回る。なお、メキシコからの輸入のうち自動車関連が1281億ドルと約4割を占める。