トランプ米政権は、2017年5月22日、2017年10月~2018年9月の予算教書の概要を明らかにした。今後10年間で3兆5630億ドル(約400兆円)の削減を提案する。

低所得者向け医療保険などの給付を6160億ドル削減。生活保護を2720億ドル削減する。オバマケアの見直しや政府機関の再編なども進める。一方、メキシコ国境の壁には16億ドルの費用を計上。国防費は10%増にあたる540億ドルの増額を要求した。

焦点の大型減税は、個人所得税の税率を10%、25%、35%に簡素化する。連邦法人税率を35%から15%に引き下げる。中小企業の税率は15%を適用する。

大型減税によって2021年度には経済成長率が3%に高まるとした。10年で2000億ドルのインフラ投資予算も計上し、成長底上げを目指す。


トランプ政権の予算教書のポイント

項目 内容
トランプ政権の予算教書 10年で3兆5630億ドルを削減
個人所得税や法人税の税率を引き下げ
国境の壁に16億ドルの予算を計上
経済成長率は2021年度に3%に改善
財政収支は10年で黒字転換