トランプ米政権は、2018年5月31日、EUやカナダ、メキシコから輸入する鉄鋼とアルミニウムに追加関税を発動すると発表した。通商交渉で圧力をかけるため、5月31日までは適用を一時的に猶予してきたが、譲歩を引き出せないと判断し、猶予を打ち切る。2018年6月1日から鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を上乗せする。
米国はEU、カナダ、メキシコからの鉄鋼輸入は、全体の4割を占める。
一方、EUとメキシコは、2018年5月31日、対抗措置を取ると表明した。報復関税に加え、WTOの紛争処理手続きに入る方針を示した。