国際通貨基金(IMF)は、2015年8月4日、特別引き出し権(SDR)と呼ばれるIMFの準備資産に中国の人民元を採用するかの判断を先送りすると発表した。人民元を組み入れる場合でも、当初予定の2016年1月から2016年10月まで伸ばす。人民元は国際準備通貨にふさわしい一定の貿易取引上のシェアを備えているとする一方で、自由取引が可能との側面からは課題が残るとの認識を示した。
SDRは通貨危機時などに加盟国同士が通貨を交換したりできるようにIMFが割り振る国際的な合成通貨。現在の基準通貨は米ドル、ユーロ、円、ポンドとなっている。
IMFの準備資産 人民元の採用先送り
項目 | 内容 |
先送り | 2016年1月→2016年10月 |