政府は、2020年の東京五輪に向けて、競技会場や街中で使う最新技術の開発に乗り出す。9つの分野に分類。2015年4月にも開発に参加する企業の募集を始める。各技術分野で担当省庁を決め、2016年度予算の概算要求までに必要な予算を算出する方針。


東京五輪へ最新技術開発

項目 内容
都市交通システム 車や信号機などが互いに通信し自動制御
音声翻訳システム 多言語に対応した翻訳システム
水素 競技会場や選手村、燃料電池車で使用
監視カメラシステム 不審者や病人を迅速に発見
感染症対策 検知技術・情報収集・分析システム
ロボット 障害者支援ロボット
気象予測 ゲリラ豪雨などを予測
バイオ技術 夏でも花を長持ちさせる技術
映像技術 -

 

【都市交通システム】
車や信号機などが互いに通信し自動制御するシステム。東京都が都心から五輪会場に整備するバス輸送システム(BRT)に導入する。

【音声翻訳システム】
多言語に対応した音声翻訳システム。専用端末を会場や空港、観光地などで貸し出す。自国語で話すと翻訳したり、案内板に近づけると自国語の案内を表示したりする。

【水素】
日本各地で再生可能エネルギーで発電された電気から水素を作製。タンカーなどで首都圏に運ぶ。都内の水素ステーションに蓄積し、競技会場や選手村、燃料電池車で使う電気に充てる。

【監視カメラシステム・感染症対策】
不審者や病人を迅速に発見する高度な分析技術の監視カメラシステム。探知技術や情報収集、分析システムも準備。テロや感染症などに備える。

【ロボット】
支援ロボット。障害者の競技観戦やパラリンピック競技者のトレーニングを支援する。