大豊建設(1822)は、2013年12月、公募増資などで約32億円を調達した。30億円を大豊建設の強みであるニューマチックケーソン工法関連設備に、残りを短期借入金返済の一部に充当する。 ニューマチックケーソン工法とは、あらかじめ地上で作業室を設けた函を製造し、作業室に地下水圧に見合う圧縮空気を送り込むことで地下水を排除し、常にドライな環境で採掘・沈下を行って所定の位置に建造物を設置する工法。 今後予定されている東京外かく環状道路やリニア中央新幹線の建設では、大深度地下トンネル区間の設置でニューマチックケーソン工法などを用いた大規模工事となることが見込まれるという。 建設業界では政府建設投資で引き続き震災関連予算や緊急防災・減災事業などの増加が見込まれる。また、民間建設では復興需要が押し上げ要因となり、緩やかな回復が継続される見通し。大豊建設はインフラ整備ニーズによる工事量に対応するため、土木工事における事業領域を拡大させ、建設現場の受注・施工体制を充実させる方針。


主要業績指数推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2013年(予) 1200億円 15億円 12億円 - - -
2012年 1127億円 ▲4億円 ▲26億円 199億円 899億円 22%
2011年 1011億円 2億円 ▲5億円 220億円 896億円 24.4%
2010年 1165億円 8億円 4億円 225億円 898億円 24.9%
2009年 1209億円 17億円 6億円 222億円 961億円 23%

【セグメント別業績推移】

  2012年 2011年 2010年
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益
土木 525億円 0.02億円 503億円 13億円 599億円 13億円
建築 566億円 ▲6億円 472億円 ▲7億円 524億円 ▲1億円