旭化成は新規事業や石油化学事業の再成長で、2020年度までに同事業の売上高1兆円、営業利益800億円を目指す計画。
2018年度までに約600~700億円を投資する。2016年4月までにエチレンや繊維原料、自動車部品用樹脂などの生産設備を停止する水島製造所に先端技術の試験設備を導入し、新規事業の育成拠点にする。パソコンや自動車に使われる機能性樹脂を有害物質を使わずに製造する技術などの試験を行う。また、医療用の液体薬剤を入れる輸液バッグや紙おむつの接着剤などに使う樹脂材の新工場の建設を検討。自動車の省エネ規制をにらみ、低燃費タイヤ用ブタジエンゴムの新工場の建設。シンガポールでは2015年春に生産能力を10万トンに倍増。さらに海外では生産能力10万トンの新規工場の建設を検討する。
旭化成の経営計画
【石油化学事業】
2020年 | |
売上高 | 1兆円 |
営業利益 | 800億円 |
【投資概要】
投資額 | 内容 |
700億円 | 水島製造所に先端技術の試験設備を導入 |
輸液バッグや紙おむつ用樹脂材の新工場建設 | |
低燃費タイヤ用合成ゴムの新工場建設 |