石油輸出国機構(OPEC)は、2013年11月7日、2035年までの世界の石油市場の予測を発表した。原油需要は2012年の8850万バレル(日量)から2016年には9250万バレル、2035年には1億850万バレルに達する見通し。需要面では中国やインドにおける消費量が増加。供給面では米国での「シェールオイル」増産が貢献する。また南米やバイオ燃料などの生産が増加する見通し。

【石油需要と石油価格見通し】

生産量(日量) 石油価格(1バレル)
2012年 8850万バレル -
2016年 9250万バレル -
2018年 1億850万バレル 160ドル


OPEC産原油需要

OPEC産原油に対する需要は2013年の3030万バレル(日量)から2018年は2920万バレル程度に減少すると予測している。OPECは2013年現在、世界の石油の30%を生産している。

  生産量(日量)
OPEC産原油 2013年 3030万バレル
2018年 2920万バレル


OPEC非加盟国産の原油需要

OPEC非加盟国の供給は2016年までに日量5730万バレル、2018年には5860万バレルになると予想。シェールオイルやカナダ産、南米産原油のほかバイオ燃料の供給も増えるとしている

  生産量(日量)
OPEC非加盟国産原油 2016年 5730万バレル
2018年 5860万バレル

【米国・カナダのシェールオイル生産量】
米国・カナダのシェールオイル生産量が2018年までに日量490万バレルに達するとした。

  生産量(日量)
米・カナダ産シェールオイル 2013年 330万バレル
2018年 490万バレル


参考数値

米国のシェールオイル開発コスト 1バレル65~70ドル
日本の石油需要 1980年の日量600万バレル→400万バレル以下に削減