米エネルギー省は、2013年5月17日、シェールガスの増産で価格が下落している天然ガスの対日輸出を解禁すると発表した。
米国はこれまで自由貿易協定(FTA)を結んでいない国への天然ガスの輸出を厳しく制限。これまで認可されたのは1件のみだった。
中部電力、大阪ガスと契約しているフリーポート社が液化天然ガス(LNG)に加工して輸出する事業を認可した。年最大900万トンのLNGを20年間輸出することが認められ、中部電力、大阪ガスは2017年をめどにそれぞれ年220万トン、計440万トンの対日輸出を始める計画。
シェールガスの輸出には、フリーポート社を含め10以上の事業体が非FTA締結国向けの輸出認可を申請しており、米エネルギー省は原則として申請順に審査を進め、認可条件などを引き続き詰める。
{参考}
・[世界のLNG需要 2010年2億2000万トン→2035年4億5000万トン[2190]]
・[日本が参画する米国の主なシェールガス関連プロジェクト[2238]]
・[世界各国の主なLNG基地新設計画[2188]]
・[12年度 発受電電力量[2369]]