米環境保護局(EPA)は、2015年6月4日、シェールガス・オイルの採掘で使う「水圧破砕法」が飲料水に影響を与える証拠はないとの報告書をまとめた。水圧破砕法は高圧で大量の水をシェール層の岩盤に吹き付け、できた割れ目からガスやオイルを採集する方法。注入する水には化学物質を混ぜるケースがあることやガスの成分が地下水に溶け込む問題があり、地下水や土壌汚染などで健康を害する恐れがあるとして、一部の州が水圧破砕法の使用禁止を打ち出していた。
EPAは4年間かけて水圧破砕法の環境影響を調査。「米国で飲料水に広範で体系的な影響を与えるとの証拠は見つからなかった」としている。