石油輸出国機構(OPEC)は、2017年11月7日、中長期的な石油見通しを発表した。2022年の石油需要は2016年比690万バレル増の日量1億230万バレルとなる見通し。2020年に国際海事機関(IMO)による船舶用燃料の環境規制が強化。品質の高い燃料需要が増える見通し。中国や欧州などでも高い消費が見込まれる。

2040年の石油需要は2016年比1580万バレル増の日量1億1110万バレルとなる見通し。先進国は890万バレル減。途上国は人口増で2380万バレル増。インドの需要が中国を上回る見通し。中国は政府が資源を大量に使う開発主導の経済からの転換を進める。インドは2040年までに440万バレルから1030万バレルまで増えるとしている。

一方、再生エネルギー技術の発展や電気自動車(EV)の普及を強力な傾向を指摘。2040年に年間売上が8000万台に達し、全体の6割を占めるほど普及が進めば、世界の石油需要は標準シナリオに比べて日量250万バレル下振れする可能性があるとした。