国際エネルギー機関(IEA)は、2017年11月14日、2017年版の世界エネルギー見通しを発表した。
再生可能エネルギーでは、世界の発電量に占める比率が2016年の24%から2040年に40%に高まると予測。新興国で太陽光発電が成長。欧州連合(EU)域内で2030年以降の早期に風力が主要電源となる。一方、化石燃料は65%から50%、原子力は11%から10%に低下する見通し。
電気自動車(EV)では、世界の保有台数が2016年の200万台から2040年に2億8000万台まで増加。原油需要は日量約250万バレル失われる見通し。
原油では、産業用など多分野で需要増が継続。2040年の世界需要は日量約1億500万バレルになると推計した。原油価格は2025年に83ドル、2040年に111ドルまで上昇すると予測した。
米シェールオイルでは、生産量が2025年までの15年間で日量800万バレル増。2020年代後半にも原油の純輸出国に転じる見通し。