石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟の主要産油国は2017年2月24日、1月に合計で減産目標である日量約180万バレルの86%を削減したと発表。共同で設立した代表国の閣僚による監視委員会は、100%の達成には改善の余地があるが、減産の完全な達成に向けて正しい方向に進んでいると成果を強調した。OPECと非加盟国は、3月25~26日にクウェートで監視委の閣僚会合を開き、減産の進捗状況や6月末の期限後の延長の是非について協議する見通し。

1月から始めた協調減産が順調な滑り出しとなり、原油の供給過剰は是正されつつあるが、需給バランスについては新興国の需要や輸入の動向にも注目する必要がある。巨大な石油消費国になった中国の原油輸入量は、前年を13%強上回る日量平均765万バレル。特に12月、1月の輸入量は800万バレルを超える記録的な水準に達した。

原油輸入が増えている一因は、原油安の間に備蓄を積み増す動きと、国内の原油生産減少の影響が大きいとされる。生産コストが高い中国の産油量は昨年、前年比7%減の日量約396万バレルにとどまっており、当面の産油量が日量400万バレル前後の水準を保つと予測されるが、生産減少が続いて20年には日量350万バレルを割り込むという見方も出始めている。

石油の実需ではガソリン消費の伸びが続き、原油輸入増加の一因になっている。インドの昨年の石油消費は前年比11%増の日量427万バレルに達した。原油輸入量も昨年、初めて日量400万バレルを超えたという。インドの需要の中心はディーゼル燃料で、今年も5%程度は石油需要が増える可能性がある。