政府は今後5年間で、日本企業が大規模な石油や天然ガスの開発を進めやすいように3兆円規模の資金枠を設ける検討に入った。5月1~2日に北九州市で開かれるG7エネルギー相会合で、開発投資の重要性を訴え、資源安で停滞するエネルギー開発を促もよう。

独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)を通じて資源会社への出資や債務保証を拡大する。JOGMECからの出資などを現在の2倍以上にあたる年間6千億円規模に増やす計画。また、出資条件を緩め、上限の引き上げや債務保証を受ける際に企業が支払う保証料の減額なども検討するという。開発を後押しし、将来の価格の急反発を防ぐ。