東レは2017年1月5日、三井製糖と組みタイで総額50億~60億円を投じてバイオ燃料原料生産プラントを稼働させると発表。月内に東レグループが67%、三井製糖が33%を出資する合弁会社をバンコクに新設し、18年8月をメドにタイ東北部ウドンタニ県でプラントを稼働する。プラントは製糖工程で出るサトウキビの搾りかす「バガス」を原料に使い、独自の水浄化膜技術を生かしエネルギーコストを従来の半分に抑えることができるという。ガソリンに混ぜるバイオエタノールの原料「セルロース糖」、食品や飼料に使う「オリゴ糖」や「ポリフェノール」の3つの素材をつくる。年間生産能力は、セルロース糖1400トン、オリゴ糖450トン、ポリフェノール250トン。次世代の収益源を育てるため独自技術を生かしてバイオ燃料を成長事業に育てる。
東レ 世界最大規模のバイオ燃料生産プラント
項目 | 内容 |
投資金額 | 総額50~60億円 |
対象 | 「バガス」から製造するバイオ燃料原料生産プラントを稼働 |
出資比率 | 東レグループ 67% 三井製糖 33% |
年間生産能力 | セルロース糖 1400トン オリゴ糖 450トン ポリフェノール 250トン |
稼働時期 | 2018年8月 |