日本製紙は、世界有数の総合林業グループである米国「ウェアーハウザー」から紙容器原紙事業を買収する。ジュース、牛乳等向けの液体用紙容器の原紙、カップ容器用の原紙等の製造・販売部門で、譲渡金額は2億8500万ドル(300億円)。両社は長年紙容器原紙や印刷出版用紙で合弁しており、ウェアハウザーの事業再編で買収した。
日本製紙の紙容器事業は一気に世界3位に浮上し、海外売上比率も14%から18%に増加する。米国工場だけでなく、日米韓の販売拠点も獲得するため、業績への寄与が期待できる。ウェアーハウザーの紙容器原紙事業は、セルロースナノファイバー部門に属するため、キーワードに反応した面もありそうだ。