トルコのエルドアン大統領は、2018年8月12日、「自分が生きている限り、金利の罠にはおちない」とし、トルコ中央銀行による政策金利引き上げを阻む考えを示した。トルコ中銀は、景気を冷やす金融引き締めを嫌うエルドアン大統領の圧力下にある。一方、通貨リラ安の影響でトルコのインフレ率は16%近くに達しており、現在の17.75%の政策金利を引き上げる必要性が指摘されている。
リラ急落の原因の1つである米国との対立については「政治的陰謀」「降伏はしない」とし、対決姿勢を鮮明にした。IMFに支援を仰ぐ可能性についても「政治的主権を放棄しろというのか」とし、否定した。