日東電工は、2017年9月26日、光ケーブル事業に参入すると発表した。慶応大学の小池康博教授のグループと高精細な「8K」放送の普及に欠かせない大容量の光ケーブルを開発した。小池教授らが考案したプラスチック製光ファイバーはノイズが発生しにくく除去用部品が不要で、ガラス製に比べコストを10分の1以下に抑えられる。家庭内の機器同士の接続や、データセンター内のサーバーをつないだり、手術中の高精細動画を伝送したりする用途が見込まれる。日東電工と小池教授らは慶大内に共同研究拠点を10月に設置し、18年末の実用化に向けてプラスチック製光ファイバーの伝送性能を高める計画。8K品質の動画は次世代通信規格「5G」が広まればネット上でも増える見通し。
2019年度に事業化し、2023年度に1000億円以上の事業規模を目指す。通信用光ケーブルの世界市場規模は17年で1100億円、25年には350億ドルまで拡大すると見込まれている。
日東電工など 8K光ケーブル開発で大幅コストダウン
項目 | 内容 |
対象 | 8K放送対応の大容量光ケーブル開発 |
コスト | 従来の10分の1 |