日東電工は2016年7月25日、70億~80億円でスイスの化学メーカーのノラックス社からエアバッグに使うフィルム事業を買収したと発表。衝突時にドアの窓を覆うように膨らみ、乗員の車外への放出を防ぐ「カーテンエアバッグ」は2017年に北米で装着義務付けが予定されており、欧州や日本への拡大をにらんで買収に踏み切った。日東電工は偏光板で高機能を保ったまま薄いフィルムを多層に重ねる技術があり、今後エアバッグ用でもさらなる改良に取り組み、20年に年50億円の売り上げを目指す。
また、ノラックス社の販路を活用し騒音や振動を防ぐテープなど他の従来品の拡販にもつなげるという。