東芝は2017年3月3日、保有していた東芝機械の株式20.1%のうち18.1%分を売却したと発表。18.1%に相当する3020万7000株の売却により、約153億円の売却額となった。東芝機は持ち分法適用会社から外れる。売却益は約55億円発生するが2017年3月期の連結業績予想には織り込み済み。東芝機械の連結売上高に占める東芝との取引比率は3%程度と小さく、売却による影響は小さいという。
東芝は米原子力事業で7000億円規模の損失が発生。3月末には株主から預かった自己資本が1500億円のマイナスとなる債務超過に陥る可能性が高いとされる。悪化した財務の改善に向け、主力の半導体事業の売却を決定し、今後もグループ企業の株式や土地など保有資産の売却を検討せざるを得ない状況となっている。
東芝 東芝機械株売却も効果は不透明
項目 | 内容 |
売却額 | 153億円 |
対象 | 東芝機械の株式18.1% |
売却益 | 55億円 |
売却時期 | 2017年3月3日 |