大日本住友製薬は、2016年9月1日、カナダのバイオベンチャーであるシナプサス社を買収すると発表した。取得額は約643億円で全株式を現金で取得する。完了は2016年12月末。2019年に独占販売期間が満了する「ラツーダ」の減収の一部を補うことを期待するとしている。
シナプサス社は、中枢神経領域の医薬品開発に特化したベンチャー企業。開発中のパーキンソン病治療薬「アポモルヒネ塩酸塩」を持つ。アポモルヒネ塩酸塩は、パーキンソン病におけるオフ症状を一時的に改善するレスキュー薬として、米国で唯一承認されている注射剤の有効成分。北米で第Ⅲ相臨床試験を実施中で、2017年1-6月に米FDAに新薬承認申請を行うことを目指している。
また、2016年内には欧州で第Ⅲ相臨床試験を開始する予定。
大日本住友製薬 カナダのバイオVB買収
項目 | 内容 |
取得額 | 643億円 |
対象 | シナプサス社の全株式 |
事業 | 中枢神経領域の医薬品開発 |
完了 | 2016年12月末 |