ソニーは2016年7月28日、赤字が続く電池事業を村田製作所に売却すると発表。10月に正式に譲渡契約を結び、福島県郡山市やシンガポール、中国などに5カ所ある電池工場を2017年3月末をメドに譲渡する。ソニーブランドのアルカリ乾電池などの消費者向け販売事業は売却の対象外となる。売却額は400億円を下回る見通しで、売却損が発生する可能性があるという。ソニーはスマホなどに使うリチウムイオン電池を1991年に世界で初めて実用化したが、韓国勢との価格競争などを背景に電池事業は10年度以降、14年度を除いて営業赤字が続いていた。事業継続は難しいと判断し、今後は競争力の高い画像センサーなどに集中する。
 

ソニー 村田製作所にリチウムイオン電池事業売却

項目 内容
売却額 400億円以下
対象 国内外5カ所ある電池工場を村田製作所に譲渡
売却時期 2017年3月末