新日鉄住金は、2016年3月30日、八幡製鉄所の生産集約計画を見直すと発表した。2017年度までの中期経営計画では、小倉地区の高炉1基を休止。戸畑地区の高炉稼働率を高め、戸畑地区から小倉地区まで海底トンネルで溶けた鉄の一部を輸送する計画だった。
しかしながら、建設資材の高騰でトンネルの建設費が上昇。中国の市場悪化もあり、計画を見直し。戸畑地区に高機能鋼材を生産できる鋳造設備を新設。製造工程を戸畑地区に集約し、生産コストを低減する。新設備の設置などに時間がかかるため、小倉地区の高炉1基の休止は2年延期し、2020年末とする。総投資額は約500億円。