東芝は、ソリューション・サービス事業に軸足を移し、保険・流通・セキュリティー関連IoTを拡充する方針。東芝製のエレベータやエアコンなどビル用設備を対象に最適運用や保守を効率化。サイバー攻撃を防ぐセキュリティー対策サービスを提供。データを収集・分析し、物流向けにIoTソリューションを提供する。
東芝 IoTで3分野を開拓
項目 | 内容 |
産業機器向け | 東芝製のビル用設備の最適運用や保守 |
セキュリティー向け | サイバー攻撃を防止 |
物流向け | データ収集・分析サービス |
【産業機器向け】
GEのデジタル部門を集約した「GEデジタル」と産業用機器向けのIoTで協業。東芝製のエレベータやエアコンなどビル用設備を対象としたプロジェクトを開始。設備の運用データを収集・分析し、ビッグデータで解析して最適に運用できるようにする。保守業務の効率化や予防保守の高度化などの実現性についての検証も進める。
【セキュリティー向け】
米インテルとIoTのセキュリティソリューションで協業。2015年度中に両社の技術を組み合わせた実証実験を開始。サイバー攻撃を防ぐセキュリティー対策サービスなどの実用化を目指す。
【物流向け】
米マイクロソフトと提携。東芝のセンサーなどIoTデバイスとマイクロソフトのクラウドコンピューティングプラットフォームを連携させ、データを収集・分析。2015年度中に物流市場向けに提供を開始する計画。