シャープはメガソーラー向けの薄膜太陽電池の生産を停止する方針。シャープの太陽電池の売上高は60%がメガソーラー向けで、外部から調達した製品が大半を占める。外部調達による販売は今後も継続。シャープ製品の生産は現在の受注分の対応を終えた時点で停止する。
今後は住宅向け太陽電池に集中するとしている。
シャープの太陽光事業は改善するか?
太陽光発電システム事業を持つシャープ、パナソニック、京セラで比較すると、2012年~2014年の平均利益率はシャープが1.4%、パナソニックが4.8%、京セラが7.2%とシャープの利益率が圧倒的に低い。また、2015年度見通しでもシャープが2.7%、パナソニックが6.1%、京セラが7.6%と他の2社に及ばない。
メガソーラーから住宅向けに注力することで、利益率が改善するかが注目される。
【シャープ、パナソニック、京セラの太陽光関連事業セグメント比較】
企業 | 業績 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年(予) |
シャープ | 売上高 | 2599億円 | 4390億円 | 2708億円 | 1800億円 |
営業利益 | ▲44億円 | 324億円 | ▲39億円 | 50億円 | |
営業利益率 | ▲1.6% | 7.3% | ▲1.4% | 2.7% | |
パナソニック | 売上高 | 1兆6732億円 | 1兆8466億円 | 1兆6660億円 | 1兆7260億円 |
営業利益 | 628億円 | 950億円 | 953億円 | 1045億円 | |
営業利益率 | 3.8% | 5.1% | 5.7% | 6.1% | |
京セラ | 売上高 | 2114億円 | 2727億円 | 2776億円 | 2470億円 |
税引前利益 | 179億円 | 335億円 | 31億円 | 190億円 | |
利益率 | 8.4% | 12.2% | 1.1% | 7.6% |
※シャープ エネルギーソリューション事業
※パナソニック エコソリューションズ事業
住宅用太陽光発電システム 照明器具 空調 空気清浄機など
※京セラ ファインセラミック応用品関連事業
ソーラーエネルギー 機械工具など