ロシア政府は、2015年1月28日、約2兆3300億ルーブル(約4兆円)規模の経済対策を行うと発表した。国債発行による1兆ルーブルなどを銀行に注入して、通貨ルーブルの急落や欧米からの金融取引制限の影響を受ける金融機関の経営安定化に努める。地方政府に対する財政支援や物価上昇に伴う年金増額、失業対策にも資金を確保する。
また、2015年予算で約15兆5000億ルーブル(約26兆円)を見込む歳出を10%削減。新たな地域開発の延期などで歳出を抑える。歳出抑制には国防関連や年金、社会保障分野は対象外。
2016年から2018年にも最低5%の歳出削減を行い、2017年までに財政均衡化を目指す。
ロシア 4兆円の経済対策
項目 | 内容 | |
経済対策 | 4兆円規模 歳出10%削減 | |
効果 | ルーブル 金融機関経営の安定化 | |
歳出削減 | 対象 | 新たな地域開発延期 |
対象外 | 国防関連 年金 社会保障分野 | |
目標 | 2017年までに財政均衡化 |