JX日鉱日石開発は、2014年7月15日、米国で古い油田に残った原油を回収する事業を開始すると発表した。2016年末の運転開始を目指す。総事業費は10億ドル(約1000億円)。米電力大手のNRGエナジー社と折半出資で合弁事業を担う。JX開発が持つ油田の権益は25%。
油田がある地層に二酸化炭素を注入し、地中の圧力を変化させると、散らばった原油が集まり取り出しやすくなるという。NRGエナジー社の発電所から年間160万トンの二酸化炭素を回収。油田に運び注入することで噴出力が落ちた原油の増産を図る。生産量の日量500バレルから1万2000バレルに拡大し、10年間で6000万バレルの産出を目指す。