JX日鉱日石エネルギーは自動車部品製造のサムテックと共同で燃料電池車に水素を供給する水素ステーション向け貯蔵タンクを開発した。水素ステーションに配置する貯蔵タンクは820気圧に高圧縮した水素ガスをためるため、高価なレアメタルが採用されており1基あたりの製造原価は2000万円ほどだった。 JXエネが開発したタンクはアルミニウム基材の周囲に炭素繊維を巻き付けて樹脂で固める構造を採用し、製造原価を70%削減し670万円に抑えた。 水素ステーションの建設コストは、ガソリンスタンドの7000万円から1億円に対し5億円から6億円かかるとされている。そのため、経済産業省は2015年をめどに3億円、2020年をめどに2億円とする目標を掲げる。一方、欧州では水素ステーションに関連する制度整備が進み、1億円台での建設が可能という。


水素ステーション関連銘柄

製品 コード 企業
 水素貯蔵炭素繊維製タンク 3401  帝人
3402  東レ
 水素ステーション 5002  昭和シェル石油
5007  コスモ石油
5020  JXHD
8088  岩谷産業
8132  シナネン
8133  伊藤忠エネクス