トヨタ自動車は2014年12月に販売を開始。価格は700万円程度で、国の補助金を見込み、購入者負担額は約520万円。ホンダは2016年3月に量産型の燃料電池車の販売開始。価格は700万円台を想定している。日産・ルノー、ダイムラー、フォード・モーターは燃料電池車の開発で提携し、2017年に量産車を供給する計画。
日本の自動車業界は、2025年に燃料電池車の累計販売台数を200万台に設定している。目標に達した場合、水素ステーションは700~1000ヶ所必要で、水素需要は約24億立方メートルと予測されている。
政府は現在の90箇所から2020年には160箇所に、燃料電池車も約2000台から4万台に増やす計画を掲げる。
燃料電池車の市販計画
企業 | 発売開始 | 販売計画 |
トヨタ | 2014年 | 日本で15年400台、米国で17年3000台。独BMWと連携 |
ホンダ | 2016年3月 | 販売開始。米GMと提携 |
日産・ルノー | 2017年 | 量産車を供給 |
ダイムラー | ||
フォード | ||
VW | 2020年 | 発売を開始 |
現代 | 2020年 | - |
【トヨタ自動車】
日本では、2014年12月に販売を開始。価格は約700万円で、国の補助金により、購入者負担額は約520万円。2015年末までに約400台の販売を目指す。
米国では2015年夏頃の発売を計画。米カリフォルニア州では燃料電池車1万台を運用するのに68ヶ所の水素ステーションが必要と予測されている。カリフォルニア州は2016年までに40ヶ所の整備を計画しており、インフラ整備に合わせて2015年に米国で燃料電池車を投入。2017年末までに3000台以上の販売を目指す。欧州では2016年頃までに50~100台を販売する計画。
トヨタ自動車はFCV「ミライ」の年産能力を2014年の700台から2016年に2000台に引き上げ。投資額は約200億円。また、数百億円を投じ、愛知県内の工場を拡張し、2017年に3000台に引き上げる計画。また、「環境チャレンジ2050」では、燃料電池車を2020年以降に年間3万台以上を販売。日本では月に1000台、年間で1万数千台を販売する計画を公表した。
市場 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2020年以降 |
日本 | 販売開始 | 400台 | 3万台以上 | ||
米国 | - | 販売開始 | 3000台 | ||
欧州 | - | 50~100台 | |||
生産能力 | 700台 | 700台 | 2000台 | 3000台 |
【ホンダ】
2016年3月に量産型の燃料電池車を販売開始。価格は700万円台を想定している。日本で発売を開始し、その後、米国や欧州に広げる。年間400台で生産を開始し、2020年に年1500台を生産する計画。
燃料電池バス
日野自動車は2015年度に東京都で開発中の燃料電池バスの実証実験を開始。2016年度の実用化を目指す。トヨタ自動車は日野自動車と共同で進めてきた燃料電池バスを2017年初めからトヨタブランドで販売開始。価格は約1億円。2020年の東京オリンピックに向けて、東京都を中心に100台以上の導入を予定している。独ダイムラーは2020年に日本での販売開始を目指す。
燃料電池バスは1台5000万円~1億円と通常の約2倍の価格になる見通し。
企業 | 販売開始 |
日野自動車 | 2016年 |
トヨタ自動車 | 2017年初め |
ダイムラー | 2020年 |