ギリシャ政府は2010年からユーロ圏(EU)と国際通貨基金(IMF)が行っている資金支援策から2014年12月末で脱却したいと表明したもよう。複数のメディアが報じた。ギリシャは資金支援を受ける代わりに財政緊縮策を強いられている。サマラス首相の政権基盤は不安定で早期の解散総選挙に追い込まれるとの観測が浮上。不人気の財政緊縮策から早期に脱し、支持率を向上したい思惑があるもよう。

EUとIMFはギリシャに対する2400億ユーロ(約34兆3000億円)の資金支援策を2010年5月に開始。EUによる支援策は2014年12月31日に終了する。ギリシャはEUによる支援策が終了する時点での支援プログラム終了を希望している。

一方で、EUやIMFは今後も対応が必要との立場。なお、IMFの支援策は2016年半ばまでで、期限までに125億ユーロ(約1兆7000億円)の提供予定融資が残っている。