欧州安定メカニズム(ESM)は、2018年8月6日、ギリシャに150億ユーロ(約1.93兆円)を追加融資したと発表した。ギリシャ政府は95億ユーロを手元資金の積み増しに、55億ユーロを債務返済に充当する。2015年夏に合意した3年間の第3次金融支援の下での最後の融資。ギリシャは2018年8月20日に金融支援から卒業し、自力でも財政再建に軸足を移す。

ギリシャ政府の手元資金は240億ユーロ程度に拡大し、約22カ月分の財政需要を賄えるという。市場のギリシャへの信用力を補完し、国債市場への復帰を支える。

ユーロ圏がこれまでにESMを通じて実行したギリシャへの送支援融資額は約2040億ユーロ。