ギリシャ議会は、2015年7月16日、欧州連合(EU)から金融支援の条件として要求されていた財政改革法案を可決した。ユーロ圏19ヶ国は、ギリシャへの金融支援再開への手続きを開始。資金切り難に陥ったEU加盟国を支援する「欧州安定メカニズム(ESM)」を活用し、3年間で820億ユーロ~860億ユーロ(約11.9兆円)を支援する。稼動は2015年8月になる見通し。
なお、ESM稼動まではつなぎ融資で支援。EUは70億ユーロ(約9500億円)を融資することで合意した。また、欧州中央銀行(ECB)はギリシャの銀行への追加資金供給を決定。ギリシャ中銀が国内銀行の資金繰りを支援している「緊急流動性支援(ELA)」を活用。約900億ユーロの供給枠を9億ユーロ積み増した。