欧州中央銀行(ECB)は、2014年10月26日、ユーロ圏19カ国で営業する主要銀行130行の資産査定(ストレステスト)の結果を発表した。主要130行が2013年末に保有する有価証券が貸出内容を精査し、景気が失速したり、金融市場が混乱したりする場合でも経営を続けられるかを点検。25行が不合格となった。

資本不足総額は約250億ユーロ(約3兆4000億円)。保有する国債の価格下落や融資の焦げ付きなどが重荷となっている。不合格となった25行のうち12行は約150億ユーロの増資を行い資本不足を解消。13行は資本不足状態が続いている。

不合格の銀行は2015年7月までに増資を終える見通し。

 

国別の資本不足銀行数

資本不足銀行数
イタリア 2行
ギリシャ 3行
キプロス 2行
ベルギー 2行
スロベニア 2行